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行人岳 506m 天草市枦宇土町


 

 送電線の巡視路階段。
 ちょっと寂しい頂上。
 本渡市街。
 天草空港が見える。先には雲仙岳が。
 線路は続くよ。どこまでも。
 イノシシの罠。

登り道をずいぶん探した。なかなか見つけることができなかったが、先日ここかな、とめぼしがついたので、登ってみた。
 本渡から牛深へ通じる国道226号線を走ると亀川ダムがある。亀川ダムまで走ると行き過ぎなので、ダム手前1.5kmぐらいの大林バス停が登り口だ。といっても、まだ車で行こう。大林バス停から大林集落へ入り、更に奥へ進む。曲がりくねった道を進むとやがて峠にさしかかる。ここに一軒の民家がある。この民家の前を通る道が登山口だ。まだ、車が行く道があるが、林道のため自家用車では勇気がいる。ここからは歩こう。
 林道はダートだが、一部コンクリート道だ。車1台がやっと通れる道だが、轍が新しいので、利用されているのだろう。林道を約15分も歩けば、車道は終わり。ここからが本格的な山路だ。
 あまり人が通った跡はないが、しっかりと道筋は付いているので迷うことはない。下草がはえ、枯れ枝が落ち、石ころが転がり、倒木がありと歩きやすい道ではない。左右は、杉林だ。杉林がいつのまにか自然林となる頃、稜線に着く。稜線まで約30分。
 稜線に入ると、送電線の鉄塔の案内表示があり、それに沿って進む。ま、無くても道に迷うことはない。稜線は適度に落ち葉がつもり。送電線の巡視のための階段などが設置してあり、楽だ。
やがて、29号鉄塔に着く。送電線は、苓北火力発電所から九州本土へ延々と延びる50万ボルトの送電線だ。29号とは発電所から29番目の鉄塔を意味する。
 29号から30号へ稜線を歩く。30号から更に奥へ行くと、ここが頂上かなと思う所が数カ所あるが、頂上はもうちょっと先。31号への案内板が建っているちょっと先から左へ入る。道らしい道ではないが、木に赤いテープを巻きつけてあるので、見落とさないように。ここからは、ほんの一息。やっと頂上だ。頂上まで45分。冬場は汗もかかない距離だ。
 頂上は、廻りを樹木が囲み、眺望はまったく得られない。行人岳というから、宗教的で祠でもあるかなと思ったが、山岳会と標高を示す標識があるだけで、なんとなく物足りない山頂だ。
 帰りは元来た道をひき返す。眺望は鉄塔の所から得られる。本渡市が天草空港、さらに遠くには雲仙岳が望める。休憩するにはここがいいだろう。
 鉄塔は近くで見上げると以外に大きい。苓北の方に目を転じれば、送電線と鉄塔が連なっているのが分かる。山に巨大な鉄塔が建っているのは、環境破壊かもしれないが、我々の生活を支える電力視点から見れば頼もしく写り、自然を愛するものとしては複雑な心境だ。
 イノシシ罠も林道に設置してある。利口なイノシシがこんな罠にかかるのだろうか。